
・定時で帰りたいのに仕事が終わらず残業してしまう...
・成績や評価を下げずに定時で帰る方法はある?
このような気持ちで働いている人も多いのではないでしょうか。
定時に帰るということは、自分の仕事を放り投げて帰ることではありません。
残業して終わらせていた仕事と同じ量を、もっと言うと、それ以上の成果を出す必要があります。
「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」のなかには、
定時帰りすることの本質、メリット、定時帰りを実行するためのノウハウや覚悟について書かれています。
おもに営業管理職向けに書かれていますが、半分事務で一般社員の私が読んでも気づきや、学びを多く得られました。
ですので、管理職の方が読めばさらに多くの気づきを得られるはずです。
この記事を読んで定時で帰るということを、もう一度深く考えてみましょう。
目次
「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」基本情報
「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」は遠藤慎太郎さんによる著書です。
・営業課長に昇進以来、8年連続で売上右肩上がりを継続中
・2019年9月30日より定時帰りと朝活を毎日継続中
・著者ブログ「営業マネジメント.com」
プロフィールのとおり個人での営業成績もずば抜けていますが、
管理職としても8年連続で売上を伸ばし続けているという実績を挙げられています。
さらに驚くべきは、定時帰りを実践しながらも成績を伸ばし続けているということです。
著者のように約1年にわたり定時帰りしながら成績を上げ続けている人というのは、日本の会社では決して多くないでしょう。
なぜ、このようなことが実現できるのかと言うと以下の2点に集約されます。
- ムダを徹底的に削減する
- 部下に役割を与え動かす
本書では、この2点について深く掘り下げられています。
「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」を読んで得られるもの
「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」を読んで得られるものは以下のとおりです。
・定時帰りするためのノウハウ
・定時帰りと朝活をセットで行うことの相乗効果
ここからは、「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」を読んで得られた、
私の気づきや共有したいと思ったことを漏れなくお伝えしていきます。
あらためて説明すると、本ブログの筆者である私は管理職ではないので一般社員視点での刺さったポイントになります。
まずは定時で帰る、なにがなんでも定時で帰る、残業はもう2度としない。ここから始めるからこそムダを徹底的に削減しようとし、部下に役割を与えてうまく動かそうと思うのです。
普通は1日の業務が定時までに終わってることを条件に、定時で帰ろうと考えると思います。
ですが、実はそれは順番が逆です。
繰り返します。
順番が逆だったんです。
まず定時で帰るということを決めて、そこから日常の業務の効率化などを行い、仕事の進め方や時間を調整していきます。
「仕事が終わったら定時で帰ろ〜」
という、ぬるい覚悟ではいつまで経っても定時で帰ることはできません。
仮にできたとしても少しの間で、繁忙期になればたちまち残業が当たり前のリズムに戻ってしまうことでしょう。
定時で帰ることでパフォーマンスは上がるのです。
残業していた頃と同じような仕事ぶりでは、定時で帰れるようにはなりません。
定時で帰るためにはパフォーマンスを上げる必要があります。
このことに気づいていない人も多いのではないでしょうか。
日々の仕事の中のムダを削ぎ落とし、優先順位をつけ、要領よく仕事をさばくことが必須になります。
結果として、
となるんですね。
定時で帰ることは逃げではありません。攻めの働き方です。残業してやればいいやという気持ちに打ち勝ち、残業分の仕事を時間内にうまくこなさなければならない戦いなのです。
この一文は定時帰り否定派に100回ぐらい読んでもらいたいです。
毎日定時で帰る人がいても、「アイツは仕事量が少ないから」という一方向からだけ見るのはやめましょう。
工夫に工夫を重ね、毎日定時で帰るために相当な努力をしている人かもしれません。
本当に仕事量が少ないのなら上長に相談すべき問題ですよね。
「絶対に結果を出す」この気持ちは定時で帰るという強い決心があればあるほど強く思うんですね。
日本の会社にいまも残る悪しき思い込み、「残業=仕事してる」「定時帰り=やる気がない」
という安直な捉えられ方を回避するためには結果を出すことが必要です。
営業のように数字でハッキリ分かるものもあれば、事務仕事のように数字として表れない業務もあります。
その場合は、
- 明らかに他の人より仕事をする
- 他の人より早く仕事を仕上げる
などを意識すれば、「アイツはとっとと自分だけ帰りやがって」と陰口を叩かれることはなくなるでしょう。
定時で帰るためには物理的に残業時間で行っていた仕事を、1日の中で配分しなければなりません。同じ分の仕事量を行わないと単純に数字が落ちてしまいます。〜中略〜 仕事量は同じにしてどう配分するかを徹底的に突き詰めなければなりません。このとき邪魔になるのが時間のムダです。
読み進めて私自身もドキッとしましたが、
小さな時間のムダも積み重なれば1日の間で30分、1時間と大きなムダな時間になります。
そうした小さなムダの積み重ねが、定時で帰ることを妨げる要因となっているんですね。
仕事がさばけない人は、業務量が多いことよりもムダが多いことが原因になっている可能性があります。
1日の仕事を振り返ったときに、気分転換と称してコーヒータイムや雑談、探しものをしたりしている時間があればそれはムダな時間と言えます。
気持ちを切り替える時間や、集中と集中のあいだのインターバルであれば問題ありませんが、
意識的に時間管理をしないと、ムダな時間を垂れ流すことになるので注意が必要です。
絶対に定時で帰るというところから考えていくと、時間のムダは徹底的に探し出します。今の仕事量で定時に帰るなんて無理。そんな風に簡単に諦めずにどこにムダがあるのかを考えるのです。
どんな仕事でも改善点は見つかるはずです。
それは自分自身の問題かもしれませんし、チームとして、組織としての課題かもしれません。
問題を見つけても、改善するために動かなければ意味がありません。
ムダだと思ったことは、改善策と合わせて上長に提案するのもアリですね。
多くの人が間違うのは重要度が高く、時間がかかる仕事を行うタイミングです。これを期日直前まで残していると残業するしかなくなります。
重要度が高い仕事は、下準備や気合を入れてから取り組まないといけないので、ついつい後回しにしがちですよね。
「気になる雑務を片付けてから...」と思っていると、時間的に追い込まれて残業をする必要が出てきます。
重要度が高い仕事に早く取り掛かることで、上司からの信頼も勝ち取ることができるというわけです。
誰かに頼むことは最初に頼む。スピード感が必要な仕事は優先する。これらの行動ができないと定時には帰れません。〜中略〜 このとき優先すべきは相手の都合に左右されることから段取りするということです。
取引先や他部署との調整など、自分だけでは完成できない仕事も多いですよね。
人に仕事を頼むことを後回しにしていると、それだけその仕事が完成するタイミングも後ろ倒しになります。
一人で完成できない仕事は、相手のことから段取りすべし!ですね。
整理整頓のできない人は必ずと言っていいほど、残業をしているはずです。それは整理整頓ができない人は業務の整理整頓もできていないからです。
ハッとした人も多いのではないのでしょうか。
かくいう私も整理整頓は苦手です。。。
机上、引き出しの中、書類やパソコンのフォルダなどが整理できていないと、探し出すのにムダな時間がかかります。
さらに、上司からふと質問があったときにモタついていると、「こいつ全然分かってないな...」と評価を下げられかねません。
そうなると、定時帰りもやりづらくなりますよね。
整理整頓は常に意識しておきましょう。
やりたいことをやるには早朝時間を使うことが有効です。定時帰りと朝活の相性は抜群で、定時帰りをするのであれば是非朝活とセットで取り組むことをおすすめします。
毎日時間がなくて、自分の趣味や自己啓発にあてる時間がないと悩んでいませんか?
そんな人は朝活がオススメです。
私も朝活を始めて1年近く経ちますが、朝の時間帯は頭が冴えていますし1日の中で最も効率よく動ける時間帯です。
定時帰りをすれば、就寝時間も早めることができるので朝活にも取り組みやすくなります。
本当は残業したほうが楽なのに大変な方を選ぶのが定時帰りであるとは思ってもみませんでした。しかし、必ず残業しないと決めた鉄の掟を簡単に破るようでは、この後も続けることはできません。ここで大事なのは、残業したほうが楽であっても無理やりでも帰るということです。
実践してみると分かるんですが、毎日定時で帰るというのは本当に大変です。
仕事の量は、定時で帰れる量以上にある人が多いと思います。
ですので、普通のペースで仕事をしていると定時では帰れません。
午前中が終わった時点で、「今日中に終わらないかもな...」と思ったときに、
「同じペースで仕事をして少し残業してもいいか」と思うのか、
「戦略を立て自分を奮い立たせ時間内に終わらせるよう」とするのか、
どっちが楽かは明白ですよね。
楽な誘惑に打ち勝ってこそ、毎日定時帰りを達成できます。
結果を出しながら定時で帰るキャラクターを、会社で定着させると非常に気が楽になります。
そこで、絶対的に必要なのは結果です。周りを黙らせるだけの結果にはとことんこだわりましょう。結果が出せなければ、周りから批判されても仕方ないという覚悟は持つべきです。
「あいつは仕事もしっかりやって、定時で帰るように努力しているんだ」と認知してもらえると、
定時帰りしやすくなりますよね。
定時で帰ることと、結果を出すこと、どちらにもこだわることで、定時で帰るキャラクターはできあがり、周りからも認められる存在になります。
まとめ 定時で帰れる人は管理職でも一般社員でも優秀
・定時帰りと結果を出すことにこだわる意識をもつ
・定時帰りと朝活を習慣化できるよう行動する
定時に帰ることは楽でも、まして逃げでもありません。
定時で帰れるための努力があってこそ、定時で帰れるようになります。
定時に帰れるということは、優秀であるという認識が日本にも広まって欲しいものです。。。
定時帰りをすることで、自分の仕事の効率化、段取り、企画力、集中力の使い方など様々なスキル、朝活を行う時間が手に入ります。
「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」は、管理職の人はもちろん、一般社員にも読んでほしい本です。
あなたも「なぜあの営業課長は売上右肩上がりなのに定時で帰れるのか」を読んで、
さっそく毎日定時帰りにチャレンジしてみませんか。