
・信用金庫の1日の流れ,1年の流れを知りたい
この記事ではこうした疑問に答えます。
この記事を書いている私は、信用金庫に6年務めていました。
すでに転職しましたが、
いまでも信用金庫の人とは交流があり情報が入ってきており、まだまだ信用金庫には詳しいです。
・信用金庫の1日の流れ、1年の流れ
信用金庫の仕事内容は大まかに分けると以下のとおりです。
・事務(窓口、後方、出納、為替)
・本部
この記事ではこれらの深堀り、さらに信用金庫の1日の流れや1年の流れについて紹介していきます。
- 信用金庫って実際どんな仕事してるの?
- 信用金庫で働くか迷ってる...
そんな人は気になるところだけでも、見ていってくださいね〜。
信用金庫の仕事内容を紹介
ここでは私が働いていた信用金庫の情報をもとに、仕事内容を紹介していきます。
信用金庫には営業や事務とひとくちに言っても、さらに細かく分かれています。
さらに営業店と本部でも仕事内容が異なります。
この記事では以下のように分けて紹介していきます。
②事務(窓口、後方、出納、為替)
③本部
ひとつずつ解説していきます。
①営業
信用金庫のイメージと言えば、スーパーカブに乗っている営業マンの姿ではないでしょうか。
信用金庫の営業は、預金と融資を増やすためにお客様のところに行く仕事です。
預金では定期預金の満期の案内や継続の依頼、毎月の積立をしている方の集金を行います。
いまどき引き落としでなくて集金⁉と思われるかもしれませんが、
集金のときにお客さんと話す機会ができるので、セールスのきっかけになるんですね。
融資の営業では、企業に会社の運転資金や設備資金の借り入れの提案を行ったり、
個人のお客様にも、カーローンや住宅ローン、カードローンなどもアプローチします。
営業にはノルマが与えられるので、ノルマを達成することが何よりの仕事と言えます。
②事務
営業店の中で事務作業をする仕事も細かく役割が分かれているので、ここではひとつずつ解説していきます。
②−1:窓口
事務と言えば窓口業務を思い浮かべる人も多いはず。
窓口業務は来店されたお客さんの対応を行います。
窓口では受付や現金の受け渡しがメインで、通帳や証書の作成は後方に回すこともあります。
さらに窓口業務でもノルマを課されることがあり、数字を追っていく必要があります。
また、窓口にはいろんなお客さんがくるので、
話し相手になったり、初期段階のクレームの対応なども行う必要があります。
②−2:後方
窓口の少し後ろに座っている人は後方担当者です。
窓口で受け付けたものや、営業マンが持って帰ってきた仕事を処理します。
預金の後方では通帳や証書の書類の整理を行います。
融資の後方は書類の整理や、実際に融資を実行し入金したり、預かっていた通帳と伝票から返済手続きなどを行ったりします。
②−3:出納
出納(すいとう)は、お金を扱う仕事です。
ATMやTM(窓口が扱う現金を出し入れする機械)のお金の出し入れを行います。
3時にお店が閉まったあとに、店舗のお金や1日の伝票などを比べて誤りがないかを確認します。
ここでズレがある場合は伝票の再確認や、入出金に間違いがなかったかなど原因を探ります。
また、店舗の金庫内のお金を管理し、過不足がないように調整するのも出納の仕事です。
②−4:為替
為替と聞くと、円やドルを思い浮かべるかもしれませんが、振り込みのことです。
個人の場合なら振り込みの件数も少ないのでATMで行う人が多いですよね。
ただ企業の場合は、大量の振り込みをする必要もあるので窓口で受付け、為替担当が行います。
振込先や金額を間違うと、他の金融機関にも迷惑をかけてしまうので神経を使う仕事です。
このように、信用金庫の事務と言っても多くの仕事があります。
入ってすぐは後方を担当し、その後窓口、為替、出納など順に経験していくのが一般的です。
③本部
営業店以外にも、本部で働く人も多いです。
信用金庫に就職というと営業店のイメージしかない人もいるかも知れませんが、信用金庫にも本部があり、たくさんの部署があります。
審査部では、営業店から上がってくる顧客に融資可能かの判断を行ったりします。
人事部では、採用や職員の休み、人事配置、研修などの調整を行います。
その他にも私がいた信用金庫では事務部、経理部、業務部などいろんな部署がありました。
営業店との一番の違いは、基本的にお客さんと接する仕事はしないということです。
信用金庫の職員や、保証会社、保険会社など外部の企業とのやり取りを行います。
本部にいる人は適正で選ばれる場合が多いですが、営業店には置いておけないトラブルメーカーの避難場所のようになっている部署もありました。
営業店でお客さんとトラブルを起こされるのは避けたいという考えですね。
ここでは、私がいた信用金庫の仕事内容を大まかにですが紹介しました。
信用金庫は全国に270以上あるので、それぞれで仕事内容は若干違っているでしょう。
たとえば、営業を融資専用の営業と預金専用の営業に分けている信金もあります。
入庫してすぐに営業として仕事を始めるところがあれば、半年や1年は中で経験を積んで営業になるところもあります。
このように仕事内容は、信用金庫が力を入れている分野や取り扱っている商品、信用金庫の方針によっても変わってきます。
信用金庫の1日の流れ、1年の流れ
信用金庫の1日の流れと1年の流れを紹介します。
1日や1年の流れが分かると、仕事内容がさらに鮮明に見えてくると思います。
わたしは営業店しか経験がないので、ここでは営業店の1日の流れを紹介していきますね。
8:30 開店準備、外回りの準備
9:00 開店、外回り開始
11:00〜13:00 交代で昼食
15:00 閉店。締めの作業
18:00 帰宅
これだけ見ると楽そうですが、実際は忙しい日が多いです。
事務の人は、来店客が多いときはお昼に行けないときもあります。
また、15時以降もお金の計算や伝票の整理、定期的に行う検査や電話セールスなどもあります。
お金が合わなかったり伝票が見つからないときは、終わるまで帰れません。。。
営業の場合は、繁忙期には1日外に出ずっぱりの日もありますし、融資をするための稟議書づくりでずっと中にいることもあります。
お客から、すぐに対応してほしいなどの要望があると目の回る忙しさに。
さらに最近では残業ができなくなっているため、仕事中はこれまで以上に一息つくヒマもないほど濃厚になってきているようです。
【9月】 上期のノルマの締め
【10月】 下期のノルマ通達
【3月】 下期のノルマ締め
このように1年を通じてノルマに追われます。
やっと上期が終わった...乗り切った...
と思っても、すぐに下期のノルマが通達されるんですね。。。
営業の場合、ノルマは個人に与えられます。
加えて営業店それぞれにもノルマがあるので、事務の人もただ事務作業だけやっていればいいというわけではありません。
信用金庫の営業店で働くということは、常に数字がつきまとうということです。
ここまで、信用金庫の仕事内容や1日、1年の流れを紹介しました。
それぞれの信用金庫で異なるところはありますが、大まかにはこんな感じです。
信用金庫への就職、転職を考えている方は参考にしてくださいね。
わたしが信用金庫で働いてつらかったことや、信用金庫に向いている人についても記事を書いているので、
気になる人は以下にありますので、そちらもぜひご参考にどうぞ〜。