
・信用金庫に就職した後に必要な資格は?
この記事を読むと、こうした疑問の答えが見つかります。
この記事を書いている私は信用金庫に6年務めた経験があり、いまも信用金庫の人と交流があるので、信用金庫の事情にけっこう詳しいです。
・信用金庫に就職した後に必要な資格の紹介
この記事では、信用金庫に就職を考えている人のために、学生の間に取っておくなら「この資格」というのを紹介します。
たとえ、途中で信用金庫への就活を辞めたとしても、自分の人生にプラスになる資格です。
信用金庫への就職を考えている人は、気になるところだけでも見ていってくださいね〜。
目次
信用金庫の就活にも活かせる2つの資格【おまけあり】
信用金庫の就活にも活かせてオススメできる資格は、ズバリ「FP」と「簿記」です。
金融系の資格はたくさんありますが、専門的なものが多すぎて、
金融業界に就職しなかった場合や、転職した場合にうまく活かせなくなるものも多いです。
ですので、信用金庫の就活でも活かせて、かつ資格取得することで人生にプラスの影響が出る資格に絞って紹介していきます。
なお、おまけで宅建の資格もけっこうオススメなので合わせて紹介します。
②簿記
【おまけ】宅建(宅地建物取引士)
ひとつずつ解説していきますよ〜。
オススメ資格①FP
信用金庫ではFPの資格取得を推奨しているところが多いです。
さらに言うと、信用金庫によってはFP2級の取得を昇進の条件にしているところもあります。
ですので、履歴書やエントリーシートにFPの文字があれば目に留まることも多くなるでしょう。
少なくとも、「資格取得のために勉強したんだな。がんばったんだな」とは思われます。
もうひとつ、FPをオススメする理由は「お金の勉強」になるからです。
日本では「お金」について教えてもらうことがほとんどありませんよね。
例えば以下のようなことについて、どう感じますか?
- 老後のために2000万円準備しなければ
- 無駄遣いせずに、とにかく貯金に回すべきだ
- 結婚して子どもが生まれたら、所得補償の保険は入るべきだ
など
こうした多くの人が選択することも、FPの勉強をしてお金の知識を付けると、違う角度から判断できるようになります。
世の中には「知らないと損する」ことが多いです。
ですので、信用金庫の就活のためというのを抜きにしても、FPの資格取得はオススメです。
なお、就職後に信用金庫から取得を推奨されるのは主にFP2級ですが、実務経験がない場合は2級から受験できません。
ですので、最初はFP3級を受験し、余裕があれば2級も考えてみてください。
興味がある人は、私がFP2級を完全独学で合格した記事を下に貼っておくので、一度チェックしてみてください。
オススメの資格②簿記
次にオススメなのが簿記の資格です。
企業への融資を判断する際には決算書を読み解きます。
そのためには簿記の知識が必要なんですね。
就職して初めて簿記を学ぶのはけっこう大変です。(心から)
私も信用金庫に入って勉強した中で一番苦労したのは簿記でした。。。
いずれにせよ信用金庫で働くなら必要な知識となるので、FP同様先に取っておけば、
「自分で考えて、勉強できる行動力はあるんだな」といった評価はもらえるでしょう。
さて、簿記の知識はFPと同じように金融機関に関わらなくても人生の役に立つのでしょうか。。。
答えは「簿記の知識は投資をする人には役に立つ」です。
信用金庫に入りたいと思っている人なら、投資にも興味がある人が多いと思います。
前述したように決算書を読み解くには簿記の知識が不可欠です。
ですので株式投資を行う場合などは、簿記の知識があることで判断材料が増えることになります。
資格を取る順番としては、FPのあとでOKです。
簿記を取るなら、まずは簿記3級の合格を目指しましょう。
オススメ資格【おまけ】宅建(宅地建物取引士)
さらにさらに、信用金庫への就活に向けて資格を目指したいということなら、宅建の資格がおすすめです。
宅建も資格取得を推奨している信用金庫が多く、昇進の条件になっているところもあります。
また、住宅資金は人生の三大資金のひとつ。
住宅や土地に関する知識は持っておいて損はないと言えます。
とは言え、FPや簿記に比べると難易度は上がります。
資格取得にかかる勉強時間も多くなるので、FPと簿記を勉強した後で余裕があればで問題ありません。
信用金庫に就職した後に必要な資格
信用金庫に就職が決まり、働き出したあとでも多くの資格を取る必要があります。
スキルアップのための資格もあれば、対象の資格がないと業務自体ができないものもあるからです。
信用金庫の業務上マストな資格
まずは、信用金庫に就職した後にマストで取得が必要なものです。
・生命保険募集人
・損害保険募集人
これらの資格は、持っていないと業務自体ができないので必ず取得が必要になります。
- 証券外務員の資格がなければ、金融商品は売れません
- 生命保険募集人の資格がなければ、生命保険が売れません
- 損害保険募集人の資格がなければ損害保険が売れません
なので、これらの資格がないと仕事にならないんですね。
とはいえ、難易度は高くないのでご安心を。
信用金庫で取得を推奨される資格
信用金庫で取得を推奨される資格は、以下のようなものがあります。
・相続アドバイザー
・住宅ローンアドバイザー
・金融業務検定
・中小企業診断士
・社会保険労務士
・行政書士
・証券アナリスト
などなど
上記の資格は内容も難易度もさまざま。
やはり国家試験は難易度が高めです。
資格によっては取得することで試験代の補填や、合格奨励金などが出るところもあります。
ただ、資格をとったからと言って給料にダイレクトに反映するかと言うとそんなわけでもありません。
金融関係の資格は本当にたくさんあります。
せっかくなら自分の担当する業務に合った資格の取得を目指しましょう。
資格を取るなら、信用金庫に就職する前のほうが取りやすい
取得したい資格があるのなら、信用金庫に就職する前から資格取得に向けて動き出すことをオススメします。
なぜなら信用金庫に就職した後は、資格の取得以外にも勉強をする必要があるからです。
日々の業務の反省や、改善を考えることももちろんありますが、信用金庫には通信講座があります。
全信協の通信講座
ここまで紹介したような資格取得以外にも、信用金庫には全信協(全国信用金庫協会)がやっている通信講座と試験があります。
・融資
・為替
・マーケティング
・企業分析
・金融法務
・年金
などなど
入庫してから5年以上、けっこうな数の通信講座を受ける必要があります。
試験自体は毎年何かしらある人がほとんどです。
こうした通信講座が落ち着いてから資格の勉強を...と考えると資格取得が遅くなったり、
その頃にはモチベーションが下がってる可能性もあります。
ですので資格取得は早めに、学生のうちから手を付けておくのも全然アリですね。
最初に紹介したFPや簿記は信用金庫に就職しなくとも、自分の人生にプラスになる資格なので、ぜひ検討してくださいね。