
・信用金庫ってたくさんあるけど、給料はどこも同じくらい?
・信用金庫の給料での生活水準は?
この記事ではこうした疑問に答えていきます。
この記事を書いている私は、地方の小さめの信用金庫に6年務めていました。
その後転職しましたが、今でも信用金庫の人と交流があるので情報が入ってきます。
・地方の小さめ信用金庫で働いた場合の生活水準
結論からいうと、信用金庫の給料は高くないです。
が、地元が田舎の方だけど、そこで働きたいという場合にはけっこうアリな選択肢と言えます。
田舎だと企業の数も少ないので、信用金庫は公務員に次いで給料そこそこの働き口と言えます。
(大きな企業がある場合は、話が変わってきますが...)
ネットで検索して出てくる信用金庫の平均年収は、規模の大きい信用金庫の影響が大きいと予想できます。
この記事では地方の小さめ信用金庫のリアルな年収や、その給料でどれくらいの生活が送れるのかを解説していきます。
- 地元で働きたい...
- 信用金庫で働いたらどんな暮らしができる?
こんな疑問をお持ちの方は、気になるところだけでも見ていってくださいね〜。
目次
地方の小さめ信用金庫のリアルな年収
わたしは片田舎の小さめ信用金庫に6年務めていました。
そこでの年収を紹介していきます。
ネットで信用金庫の初任給を調べていると、結構高くてビックリしました。
おそらく信用金庫の中でもメジャーで大きい信用金庫をベースに出している給与額だと思います。
ですが全国に270近くある信用金庫の多くは、田舎の方で規模も大きくないところが多いですよね。
ではさっそく、地方小さめ信用金庫の給料の実情を紹介していきます。
平社員は年収300万円台
わたしが入庫したときの初任給は18万円台でした。
いまは少し上がって20万円ぐらいのようです。
給料が安いと人が集まらないから、初任給上げたようです。。。
毎月の給料は以下の合計です。
手当には通勤手当や家族手当、住宅手当、それに職務手当や役職手当などがあります。
入ってすぐに付くのは通勤手当と職務手当ぐらいでしょうか。
ただ、通勤手当は駐車場代とガソリン代含めると赤字になることもありました。
なので役職についてる人でもバイクで通ってる人が多かったですね。
職務手当は窓口や営業など、それぞれの職務に応じた手当です。
1,000円〜10,000円ぐらいでした。
ボーナスは年に2回、それぞれ約2ヶ月分出ます。
月給は少ないけどボーナスはわりと多いです。
就職してすぐの年収は、20万×16ヶ月=320万円ほど。
20代のうちは、手当などを入れても300万〜400万といったところでした。
ちなみに最近は残業できない感じになっているそうなので、前より手取り額は厳しいようです。
結婚していない職員のほとんどは実家から通っています。
というか入庫してすぐは手取りで15万ぐらいなので、一人暮らしは厳しいです。
住宅手当も雀の涙で、家賃の1〜2割ぐらいしか出ませんでした。
これでは一人暮らし厳しいですよね。。。
昇給は1年間で5千円ぐらいだっと思います。
ただ信用金庫の場合は、個人の営業成績や店舗の成績がボーナスに反映されるのでけっこう上下が激しかったです。
配属される店舗次第なところもありました。
こればかりは運ゲーですね。。。
信用金庫で昇進した場合の給料は?
ある程度勤務年数が経過し、試験を突破すると役職者になります。
役職に就くと、毎月の役職手当に加えてボーナスにも反映されるので、徐々に給料は増えていきます。
が、噂では支店長クラスでも600万円代ということでした。
もちろん、家族構成や成績にもよるでしょうが、地方銀行や都市銀行と比べると悲しくなりますね。
さらにいうと、支店長にもなると営業成績の影響が大きく、ボーナスの増減が激しいです。。
成績の良い店舗から、悪い店舗に移動になった支店長は年収で100万円下がったこともあると聞きました。。。
年収が1,000万円にいくのは役員クラスだけという噂もあり、おそらく事実でしょう。
これが、地方の小さめ信用金庫の給料の現実です。
メガバンクや地方銀行と比べると、給料が低いのは紛れもない事実ですね。
次の章では信用金庫で働いた場合どんな生活が送れるのかを解説していきます。
地方の小さめ信用金庫の生活水準の実態
給料が高くはない信用金庫。ここでは実際の生活水準を紹介していきます。
給与額だけを紹介しても、とくに就活生の方はどんな暮らしになるのかイメージしづらいですよね。
ですのでここでは具体例を出しながら紹介していきます。
信用金庫の給料の生活水準とは?
信用金庫で働く人の具体的な生活水準の具体例は以下のとおりです。
・バイク通勤も多い
・飲み会が多い
・結婚してる人は持ち家が多い
・趣味はお金のあまり掛からないものが多い
まとめると、
信用金庫の給料では贅沢はできないけど、普通に生活できるです。
毎日ランチを食べに行く余裕はないけど、その分飲み会には行く。
(わたしがいた信用金庫は職員同士仲が良く、飲み会率高かったです。)
車通勤だと、赤字になるのでバイク通勤で節約する。
持ち家と、車を持っている人の割合は高かったですね。
その代わり、結婚してる人でお金の掛かりそうな趣味を持っている人はいませんでした。
私の耳に入ってこなかっただけかもしれませんが。。。
ちなみに一人で暮らすには問題ない給料ですが、家族を養うには共働きじゃないと厳しいかなと思います。
わたしがいた信用金庫では、結婚してるほとんどの夫婦は共働きでした。
共働きでない家庭は以下のような人たちです。
- 住宅ローンを返し終わっている
- 家賃の掛からない家に住んでいる
以上のように、住居費が掛からない家庭は片働きでも大丈夫だったようです。
ですが、こうした人は本当に少数派で、結婚してる人の多くは共働きでした。
信用金庫で働く金銭面のメリットは?
ここまで悲観的な話が多かったですが、地元の信用金庫で働くことの金銭的なメリットは以下のようなものがあります。
②田舎で企業が少ないと給料は高い方
③共働きすれば十分な給料
ひとつずつ解説していきます。
①地元出身者が多いので実家に頼れる
わたしがいた信用金庫では地元出身の人が多かったので、独身時代に実家から通いお金を貯めます。
結婚してからは親が近くに住んでるので、子どもの面倒を見てもらえるというメリットもあります。
親が近くにいるからこそ、共働きもしやすくなるというロジックです。
②田舎で企業が少ないと給料は高い方
人口が少ない街では働けるところも少ないですよね。
地元で働きたいときには、大企業がなければ公務員(市役所など)に次いでそこそこの給料がもらえる仕事と言えます。
普通の企業に比べて潰れる可能性も低いので、安定性という面から見ても働きやすいです。
③共働きすれば、十分な給料
一人の給料で家族を養うには少ない給料ですが、共働きなら十分です。
特に女性にとっては、産休・育休もしっかり取れて、職場には女性も多いので理解がある人も多く働きやすい環境と言えます。
信用金庫同士で結婚する人も多く、夫婦それぞれ年収400万なら世帯年収は800万になるので、田舎の方ではそこそこの暮らしができます。
このように信用金庫自体の給料は高くないですが、働く環境などトータルで考えるとけっこういい感じになります。
この記事では信用金庫の給料や生活水準についてお伝えしてきました。
信用金庫は、都会でバリバリ働いてガッツリ稼ぎたいという人には向いていません。
そもそも信用金庫は非営利団体で地元の相互扶助が目的です。
地元が田舎だけど働きたいという人には、いい職場と言えます。
もちろん信用金庫で働くことは、つらいことも多いです。
わたしも辞めた身なので痛感しています。
信用金庫のどこがつらいのか、気になる人は以下の記事も参考にしてくださいね。