
・ノルマはやっぱりきつい?
・女性もやるの?
この記事ではこうした疑問に答えていきます。
この記事を書いている私は、信用金庫に6年務めてその後転職しました。
在職しているときの4年間は営業をしていたので、その時の経験をお伝えします。
・信用金庫の営業を楽しむには?割り切るのが大事
結論からいうと、信用金庫の営業マンの仕事は以下のとおりです。
②定期積金の集金
③投資信託、国債などの販売
④粗品配布
⑤事業性融資
⑥住宅ローン
⑦カーローン
⑧カードローン、消費者ローン
⑨新規開拓
など
この記事ではこれらの仕事内容の深堀りに加えて、信用金庫の営業を楽しむ方法について解説していきます。
- 信用金庫で働きたいけど、営業って大変かな...
- 営業をうまくやる方法とかあるのかな...
こうした疑問をお持ちの人は、気になるところだけでも読んでいってくださいね〜。
目次
信用金庫の営業はこんな仕事
ここでは私が6年間働いていた、地方の小さめ信用金庫での営業の仕事を紹介していきます。
6年のうち4年は営業をやっていたので、参考になる部分があるかと。
ただ信用金庫は全国に270以上あり、それぞれで営業のやり方も違うと思うので、その点はご理解下さいね。
信用金庫の営業の仕事を大きく「預金」と「融資」の2つに分けて紹介していきます。
信用金庫の営業 預金編
信用金庫の預金の営業で行う仕事は以下のとおりです。
②定期積金の集金
③投資信託、国債などの販売
④粗品配布
など
ひとつずつ解説していきます。
①定期預金の満期管理
定期預金には1年ものや3年ものなど、色んな種類があります。
満期がくる前に訪問して解約されないように、あわよくば増額して継続してもらうのが目的です。
正直ほっといても自動で継続になるので、時間がなくて少額の定期預金のときは、モチベーションは上がりませんでした。
人によってはクレーマーになりそうな人だけ把握しておいて、
少額の定期は完全放置というツワモノもいました。
②定期積金の集金
定期積金は毎月決まった日に集金に行きます。
引き落としも設定できますが、わたしがいた信用金庫では集金を推奨してました。
理由は集金のときに話ができるので、情報を聞き出し融資につなげるためです。
ですが集金の件数が増えると、集金だけで1日の大部分が埋まるというジレンマもでてきます。
③投資信託、国債などの販売
投資信託や国債、個人年金など金融商品のセールスも仕事のひとつです。
とくに投資信託や個人年金は信用金庫に入る手数料も高いので、ノルマに組み込まれているところも多いです。
実際のところはネット経由で取引したほうが同じ商品でも手数料が安くなるので、
申し訳ない気持ちを抱えながらのセールスになります。
④粗品配布
わたしがいた信用金庫ではお盆や年末に、お中元やお歳暮を配布してました。
多い人は500件ちかく配らないといけない場合も。。。
楽しみにしているお客さんも多いですが、かなりの時間を取られる仕事です。
ここで紹介した預金の営業以外にも時期によってキャンペーン商品のセールスなどが入ってきます。
信用金庫の営業 融資編
つぎに信用金庫の融資の営業で行う仕事を紹介していきます。
以下のとおりです。
②住宅ローン
③カーローン
④カードローン、消費者ローン
⑤新規開拓
など
ここも一つずつ解説していきます。
①事業性融資
信用金庫の収益の多くを占めているのが事業性融資です。
平たく言うと、企業に貸し出すお金です。
事業性融資にもプロパー(信用金庫独自)の融資と保証会社付きの融資に分かれます。
企業を訪問し、ニーズを聞き出しお客様に合った融資を提案します。
事業生融資は競合する金融機関との争いです。
優良な企業には地銀が低金利で貸し出しを行っているので、事業性融資を獲得するのも大変なのです。
企業から貸して欲しいと言われても、本部や保証会社の許可がおりず、お断りしなければいけないことも。。。
たいへんな仕事ですが、信用金庫のなかでは一番の花形業務です。
②住宅ローン
定期積金の集金先や訪問している企業の社員さんから、住宅ローンの相談を受けることもあります。
仮審査の申込みから家が建って最後の振り込みをするまで、半年から1年以上かかることもある長期の仕事です。
住宅ローンをきっかけに、カーローンやカードローンなど他の融資の提案につなげることができます。
③カーローン
カーローンは車の購入資金の貸し出しです。
手間もかからずわりと相談も多いですが、これも保証会社から断られるケースもあります。
融資の仕事のなかではやりやすい仕事ですが、あまり営業の成績としては評価されません。
④カードローン、消費者ローン
最近は事業性融資や住宅ローンの金利が下がっているので、
金利の高いカードローンや消費者ローンに力を入れている信用金庫も多いです。
本当に困っている人にはありがたい商品ですが、いかんせん金利が高いです。。。
金額や申し込む人にもよりますが、金利15%ちかくになることもザラ。
カードローンは使わなければお客さんが払う金利は発生しないので、
お願いして作ってもらうことも多かったです。
⑤新規開拓
わたしが信用金庫の仕事の中で一番しんどかったのが、新規開拓の営業です。
融資先を増やすために飛び込みで営業を行います。
が、ほとんどの企業はすでにメインの取引金融機関があるのでほぼ相手にされません。。。
それでも融資先を増やさないとジリ貧になるので毎回ノルマとして課されます。
さらに地方の信用金庫では企業数自体が少ないという、環境的なキツさもあります。
最初は預金のお願いをして、仲良くなったら融資を提案するなど長期戦になる場合も。
ただ信用金庫は基本3年周期で異動になるので、
ようやく融資できる段階になって異動になるという悲しいことも起こりえます。
以上信用金庫の営業の仕事を預金と融資に分けて解説してきました。
これらの項目のほとんどにノルマが課せられます。
大変な仕事です。
【気になる疑問】信用金庫は女性の営業もいるの?
これは信用金庫の方針や一般職か総合職かにもよりますが、最近は女性の営業も増えてきています。
わたしがいた信用金庫でも途中から女性の営業が出てきました。
信用金庫の営業は女性もバイクが基本です。
とくに夏や雨の日だと日焼けや化粧落ちなど、女性ならではの悩みもでてきます。
大変だとは思いますが、営業を経験した女性はその後昇格しやすいようです。
信用金庫で上を目指したいという女性には、営業は避けて通れない道といえます。
信用金庫の営業を楽しむには?割り切るのが大事
信用金庫の営業を楽しむには、ノルマを達成するか割り切るしかないと思います。
ノルマを達成して成績が良くなるのがベストですが、全部こなさなきゃと追い詰められると病んでしまいます。
ノルマと言っても、優先度の高いノルマと低いノルマがあるので、
まずは支店の成績に大きな影響のあるノルマなど、優先順位をつけてやっていきましょう。
わたしも最初はすべての項目に全力で挑みましたが、途中でムリだと見切りをつけました。
営業の成績で1位を取る人は、やっぱり意気込みから違います。
仕事場だけでなく、家に帰っても戦略を練ったり動いています。
私にはそれほどの情熱はなかったので、「こなす」ことを中心に考えました。
狙ったのは以下のとおりです。
- 支店の成績に影響が大きいものを優先する
- 個人の成績は下から3番目に入らないようにする
ということです。
これを実践すると、いくつかの項目を完全に捨てることになります。
その分、他の項目に集中できるので営業の仕事にもすこし楽しむ余裕も出てきます。
個人の成績は下から3位は目立ちますが、あとはそうでもありません。
というか支店の状況によって上位を狙える店舗と、そうでないところがあるので、
ゲーム感覚で仕事をするぐらいの気持ちでも全然いいと思います。
信用金庫の営業は基本的につらいです。
たくさんのノルマや営業成績をつけられることは、人によっては大きなストレスになります。
大事なことは心も体も健康な状態で仕事を続けられることです。
信用金庫を辞めた私が言っても説得力は低いかもしれませんが、
信用金庫は地方で働くには、そこそこいい仕事だと思います。
とりあえず「こなす」「楽しむ」ことに向かって、営業という仕事をがんばるのもひとつの手です。
成績がすべてではないです。
仕事はそこそこにプライベートを充実させるのもステキな生き方。
自分に合った信用金庫の営業スタイルを見つけましょう。