
・信用金庫で働くストレスの対処法とは?
この記事ではこうした疑問に答えていきます。
この記事を書いている私は、信用金庫で6年間の勤務経験があり、いまでも信金の人と交流を持っています。
私が実際に信用金庫で働く上で経験したり、よく耳に入ってきたストレスは以下のとおりです。
②人間関係のストレス
③顧客と職場の板挟みになるストレス
④細かすぎる業務内容のストレス
⑤オススメできない商品をアプローチするストレス
この記事では、これらのストレスについて深堀りしつつ、対処法までご紹介します。
信用金庫への就職を考えている人や、実際にいま働いて悩んでいる人は、気になるところだけでも見ていってくださいね。
【体験談】信用金庫で働いて感じた実際のストレスを紹介
私が実際に信用金庫で働くいていたときに感じたストレスや、信金時代の同僚から聞いたストレスを紹介していきます。
どの仕事でもストレスを感じることはあると思いますが、信用金庫は金融機関なので感じるストレスもすこし特殊です。
これから信用金庫に就職を考えている人や、まさに今信用金庫で働いていてストレスを感じている人はチェックしてみてください。
信用金庫で働くと感じるストレスは以下のとおりです。
②人間関係のストレス
③顧客と職場の板挟みになるストレス
④細かすぎる業務内容のストレス
⑤オススメできない商品をアプローチするストレス
一つずつ深堀りしていきます。
①逃げられないノルマからのストレス
信用金庫ではノルマから逃れることはできません。
ノルマは渉外担当者だけのものではなく、窓口担当の女性でもノルマがある信用金庫もあります。
また、出世して支店長や課長、部長になったとしても、そこに応じたノルマを与えられます。
そのなかでも特に矢面に立たされる渉外担当者のストレスは相当なものです。
環境によっては、毎日ノルマに関する進捗状況を報告され、上司からプレッシャーを受けます。
私が信用金庫から退職を決意した大きな理由の一つも、ノルマからくるストレスによるものです。
自分の仕事がすぐに数字に反映されることを喜びと感じる人には天職かもしれません。
ただ、毎日毎日毎日毎日数字に追われるのがイヤな人には大きなストレスとなります。
②人間関係のストレス
人間関係のストレスはどこの職場にもあると思います。
信用金庫の特徴としては、男女比も同じくらい、年代も様々なことがあげられます。
さらに信用金庫では基本的に2,3年に一度異動となるので働くメンバーがコロコロ変わっていきます。
私の場合は6年ほど信用金庫で働いていましたが、いいメンバーだなと感じたのは半年だけでした。
和を乱す人が一人でも入ると支店の雰囲気はガラッと変わります。
ですので人間関係のストレスも大きかったです。
③顧客と職場の板挟みになるストレス
ノルマ達成のためにプレッシャーをかけてくる上司や本部の人間。
数字は求めるものの、リスクは取りたがらない信用金庫。
結局、顧客と上司、本部の板挟みになることも多かったです。
私はノルマの次にこの「板挟み」状態に大きなストレスを感じていました。
④細かすぎる業務内容のストレス
信用金庫はお金を扱う金融機関なので、丁寧な仕事が求められます。
が、なかには「そんなことまで⁉」と言いたくなるほど細かい決まりもたくさんありました。
伝票の取り扱いや多すぎる書類、私物の管理など決まり事が無数に。。。
問題が起きて信用問題になるのを避けるためとはいえ、
実際に働く職員はムダな作業が増え、精神的にも気持ちのいいものではありませんでした。
⑤オススメできない商品をアプローチするストレス
信用金庫では、「ちょっと自分では利用したくないな...」と思う商品でも顧客にアプローチしなければならないことがあります。
そうでないと、ノルマが達成できないのです。
もちろん、お客さんを騙すことはできないので商品内容を理解した上で、「お情け」で利用してもらうことになります。
お客様が本当に必要としている場合は本当にレアケースなので、
とストレスというか虚しい気持ちに襲われていました。
信用金庫で働くストレスの対処法を紹介
信用金庫で働くうえで感じるストレスの対処法を紹介します。
曲がりなりにも6年間務めた筆者のストレス対処法です。
私が実際に取り組んでいたことに加え、職場の人間から学んだことを紹介していきます。
②人間関係のストレスは異動願い、人事に伝える
③板挟み対策は落とし所を見つけること
④細かすぎる業務内容のストレスは約席と仲良くなること
⑤顧客と持ちつ持たれつの関係をつくる
ここも一つずつ解説していきます。
ストレス対処法①ノルマは気にしないorノルマの少ない部署へ異動願い
ノルマや評価を気にしない性格になれるならそれが一番です。
ただ、どうしても営業店のノルマが嫌なら本部への異動を申請しましょう。
言ったもん勝ちです。
これ、本当に言ったもん勝ちなんです。
本部に異動願いを出して評価が一時的に下がったとしても(下がることはあってはならないのですが。。。)、新しい環境でがんばりなおせばOKです。
自分で環境を変えましょう。
いまは支店長を通さずとも、人事と直接やりとりできる機会があるはずです。
そのときに勇気を出してハッキリと伝えましょう。
ストレス対処法②人間関係のストレスは異動願い、人事に伝える
合わないわない人間とは合いません。
お互いに気分悪くイヤな関係を続けるよりも、
と人事に伝えましょう。
ただ、「イヤだ」と伝えるだけでは人事も動いてくれないでしょう。
ですので、実際に過去にあったことをしっかり伝えるようにしましょう。
ストレス対処法③板挟み対策は落とし所を見つけること
板挟みに悩むのは、仕事を始めて間もない頃に出てくるストレスです。
仕事に慣れて、落とし所を見つけ、要領を得ることが最も効果的です。
上司や本部の考え方、顧客が求めているものが掴めるようになれば、ストレスは減るはずです。
それまで辛いとは思いますが、いずれは楽になると信じてやり過ごしましょう。
ただし我慢のし過ぎは全くオススメしませんので、最後の章まで読み飛ばしてください。
ストレス対処法④細かすぎる業務内容のストレスは約席と仲良くなること
支店なら検印を行う約席や、本部の人と仲良くなることで、大目に見てもらえることが増えます。
やはり仲がいい人には甘くなるもの。
すこしずる賢い方法ではありますが、処世術の一つです。
ちなみに筆者はこのスキルはゼロだったので、多大なストレスを受けていました。
ストレス対処法⑤顧客と持ちつ持たれつの関係をつくる
普段から顧客の要望にもマメに答えておきましょう。
人間には「返報性の原理」というものがあります。
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。
普段から持ちつ持たれつの関係をつくっておくことで、「お互いさま」という意識がはたらきストレスや自己嫌悪を抑えることができます。
本当に嫌なら逃げ出したっていい
ここまで信用金庫の業務におけるストレスと、その対処法を紹介してきました。
最後に最大のストレス対処法をお伝えします。
それは、
という認識を持っておくことです。
特に若いうちは辞めても転職できるチャンスは大いにあります。
それでも不安な人は、転職サイトに登録したり、スキルを磨いたり、ビジネスについて考えたりしましょう。
「自分には信用金庫以外で働く道もたくさんある」と意識するだけでも、ストレスを受け流すことができます。
信用金庫の中で行動を続けても大きなストレスを感じ続けるなら、他の道に行くほうがいいかもです。
世の中にはたくさんの仕事がありますよ。