
・共働きを長く続けるためにできることは?
この記事ではこうした疑問に答えていきます。
この記事を書いている私はフルタイム共働き歴5年半、金融機関で6年働いた経験のあるFP技能士(パパ)です。
今すぐにでも共働きを辞めたいと思っている人も多いと思いますが、勢いだけで行動してしまうと、後悔につながる可能性があります。
- 共働きをいま辞めて本当に問題ないですか?
- 共働きをすることのメリットを正しく把握していますか?
- 共働きを続ける為にできることはもうないですか?
この記事を読むことで自分がいつまで共働きを続けるべきか、
また、共働きを辞めるために、もしくは続けるために何をするべきかが分かるようになります。
共働きに疲れ、悩むすべての人は気になるところだけでも見ていってくださいね〜。
目次
共働きはいつまで?辞める前のチェックポイント
そんな気持ちの人も、いったん落ち着いてください。
勢いだけで共働きを辞めてしまうのは危険です。
辞める前に確認してほしいチェックポイントがあります。
辞表を出すのは、チェックポイントを確認してからにしましょう。
【2】ブランクが長くなると正社員での復職は難しい
ひとつずつ解説していきます。
【1】辞めても金銭的に大丈夫か
当たり前ですが、共働きを辞めた途端に家計が回らなくなるのでは、辞めたくても辞められません。
住宅ローンをペアローンで組んでいる場合などは、仕事を辞めても返済が減額になったり、ましてや返済免除になるということはありません。
また、毎月の暮らしはもちろん、将来必要な教育費や住居費、老後資金などについても考えておく必要があります。
【2】ブランクが長くなると正社員での復職は難しい
「子どもに手がかからなくなったら復職しよう」と思っていても、
辞める前と同等あるいはそれ以上の条件で雇ってもらうことは現実的に難しいと言えます。
パートで復職をした場合、正社員を続けていたときの生涯賃金と比べると大きな差が生まれます。
毎月の給料以外にも、ボーナスや年金まで影響が出てくるからです。
【3】少なくとも今までと同じようにはお金を使えない
毎月の生活費や将来のためのお金に目処がたったとしても、少なくとも今までと同じようにはお金を使えなくなります。
共働きの頃に自分で使えるお金が多かったという人ほど要注意です。
共働きをしてでもある程度自由にお金を使えるほうがストレスにならない、というタイプの人もいます。
自分はどうなのか、一度考えておきましょう。
チェックポイントがすべて問題ないという人は、明日辞表を出してもOKです。
ですが、ここまで紹介したように共働きを辞めることの金銭的なリスクは少なくありません。
共働きを続けなければいけないと分かった人も多いと思います。
共働きを続けるためにできる改善点を次の章で紹介していきます。
共働きを長く続けるためのチェックポイント
共働きはいつまで続けたほうがいいのか。
正論を言ってしまうと、「長く続ける方が経済的には間違いなくいい」ということになります。
共働きをすることで以下のようなメリットがあります。
- 毎月の収入が増える
- 一人が急に退職しても収入がゼロにならない
- 年金が増える
など
とはいっても、共働きを続けるのは決して、決して簡単なものではありません。
ここでは、共働きを長く続けるためのチェックポイントを紹介します。
【6】逆に家族を犠牲にしてないか
ひとつずつ解説していきます。
【1】家事・育児の分担がおかしくないか
共働きを続けるのがキツイのは、家事・育児の分担比率がおかしいからではないですか?
日本では女性の方が家事・育児の分担比率が大きすぎる家庭が多いです。
共働きの家事・育児については、こちらの記事も参考にどうぞ。
夫が家事・育児に積極的になることで、奥さんが共働きを続けることができるとしたら家計の生涯収入は大きく変わってきます。
男は数字で示されると弱いので、「夫:残業多め、妻:パート」の生涯賃金と、「夫:残業なし、妻:正社員、残業なし」の概算を示すと説得しやすいでしょう。
私ならぐうの音も出ません。
【2】時短家電や家事代行は活用できているか
共働きを続けるうえで、時短家電や家事代行などのサービスにお金をかけていますか?
家庭によっては奥さんの収入のほとんどを家事代行やベビーシッターに使うところもあります。
それなら、専業主婦になったほうがいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、
- キャリアが継続するので、昇給も見込める
- ボーナスが出る
- 厚生年金なので、将来の年金が増える
などのメリットがあります。
前述したとおり、一度専業主婦になってブランクが長いと収入が減る傾向があります。
キャリアを途切れさせないために時短家電や家事代行などにお金を使うのは、長期的に見ると有効な策であると言えます。
【3】家事や育児の手を抜けているか
しっかりと家事や育児の手を抜けていますか?
共働き子育て家庭で、家事や育児をしっかりやろうとすると精神的に参ります。
ですので、共働きでは「手抜き力」とも言うべきものを身につける必要があります。
部屋が多少散らかっていても、ストレスにならなければ放っておいても大丈夫です。
視界に入るのが嫌なら、「とりあえず部屋」にとりあえず放り込んでおきましょう。
リビングが綺麗だと気持ちも落ち着きます。
なんでもかんでもやろうとすると、本当にしんどいです。
夫婦でも気になる基準が違うので、つい「こんなことになってるよ」と言ってしまいがちです。
そこはグッと抑えて「気になった方がやる」というルールさえ作っておけばOKです。
何も言わずに気になった方がやっときましょう。
【4】家計の収支をつけているか
共働き家庭のばあい財布を別にしている家庭も多いですが、毎月の収支はしっかり把握できていますか?
お互いに自由に使えるお金が多いと、浪費になりがちです。
このループに入ると、なんのために共働きをしているのか分かりません。
共働きを長く続けるためにも、いつか辞める判断をするためにも、家計の収支はざっくりでもいいので把握しておきましょう。
こちらの記事でも紹介していますが、共働き世帯であっても財布を一つにまとめることをおすすめします。
【5】将来必要な金額を把握しているか
- 家は建てますか?
- 将来のリフォームの予算はいくらですか?
- 子どもは何人欲しいですか?
- 子ども一人につき、いつまでにいくら貯めますか?
- 老後は毎月いくら必要ですか?
- 家族旅行はどれくらいの頻度と金額でいきますか?
こうした質問に答えられますか?
上で示しているぐらい具体的に答えられればなお、良しです。
共働きを続けるためのモチベーションのひとつとして、「いつまでに、いくら貯める」という家族共通の目標があるのは重要です。
【6】逆に家族を犠牲にしてないか
これは特に男性に多いですが、
「家族の将来のために...」と思って忙しく働くなかで、連日の残業や休日出勤に疲れていませんか?
残業代を稼ぐよりも、その時間を家族で過ごす方が家族の幸せに繋がるかもしれません。
固定費の見直しなどを行えば、残業代に近い金額を節約できることも多々あります。
「家族のために」という思いから家族との時間を犠牲にするという、本末転倒な事態にならないように注意が必要です。
パパが盲目的になっているようだったら、うまく伝えてあげましょう。
共働きはいつまでやるべき?【結論】なるべく長くが正解
共働きはなるべく長く続ける方が家計的には正解です。
なぜなら共働きの毎日は大変ですが、経済的メリットは大きいからです。
共働きのメリットと長く続けるためのチェックポイントをまとめておきます。
・一人が急に退職しても収入がゼロにならない
・年金が増える
【6】逆に家族を犠牲にしてないか
共働きを続けたほうが家族が幸せになるのか、共働きを辞めたほうが家族が幸せになるのかは家庭によります。
ですが、勢いだけで共働きを辞めると後悔してしまうかもしれません。
この記事でお伝えした内容を夫婦でしっかり話して結論を出してみてください。
話し合うことで、きっと解決策が見つかりますよ。